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こんにちは。大森弟です。

  • Day:2012.02.14 13:02
  • Cat:絵画


先日熊本県立美術館へ、印象派展を見に行ってきました。印象派は退屈であまり好きではなかったのですが、

歳をとるごとに共感するようになってきました。

ひと通り観ていると、なぜかピカソの油彩があり、力の入ったものではなかったので

「熊本にはあまり良いものは来ないな」と、やっぱりな残念感が漂ったのですが、1枚、

立ち止まる絵がありました。作者は私の知らない画家です。天気のよい荒野の地面、太陽に掛かった

雲の影が地面にくっきりと陰影の境界を作っている絵でした。

作者の発見と心の動きが伝わって、とても共感できました。私は知らない画家だったのですが、

遥々国境と歴史時間を乗り越えて来る絵ですから、有名な人なんだろうなと、考えながら隣の絵へ、、。



隣はモネでした。初めて観る絵で、草原に薄紫の空、奥には林があります。さっきの絵と比べると柔らかく、

やさしい印象。紫色の空を眺めながら、あれやこれや勝手に想像します・・・・

きっとモネは深い悩みを抱えた夕方、ろう屋のような家から病人のようにゆらゆらと歩き出しました。

悶々としながら無意識のうちに草原へ入って行きます。肌寒さで、はたと我に返って顔を上げると、

美しい紫色の空と、風がざわざわと通り抜ける林が立ちはだかっていました。その美しさに、モネは

救われたんじゃないかと思います。

人には皆、それぞれにアンテナが備わっています。そのアンテナはそれぞれに感度が違います。

アンテナを手のひらに例えると、普通は「パー」と開いている状態。芸術家は、その先にさらに細い指が

生えています。陰影を捉えた先ほどの印象画家はその細い指で、情報をキャッチしているようです。

しかし、モネにはその細い指先に、更に桃のような固い毛がぎっしりと生えているんじゃないか。とおもいます。

こう書いてしまうと、私にはモネのように繊細な情報をキャッチできないんじゃないかと、

悲しくなりそうですが、そうではありません。よくみると、ちゃんと毛がはえているはずです。

その証拠に私も、多くの人も、モネの絵画に感激しています。同じ情報をチャッチした経験が、

共感を呼ぶからです。そして意識して鍛えると毛は濃くなるはずです。

色々と、「毛を濃くしよう」と決意した美術館でした。

発展デザイン
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